一般のがん保険に特約を付加して、女性特有のがんを手厚く保障しています。
メリット:がん全般に備えられる、女性特有のがんへの保障が充実
デメリット :(一般のがん保険に比べて)保険料はやや高め
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がんには、『子宮がん』、『乳がん』、『卵巣がん』など、女性がかかりやすい(または女性しかかからない)女性特有のがんがあります。
女性ががんにかかりやすい部位は、1位が乳房、4位が子宮となっています。
これらはいわゆる“女性特有のがん”の代表格で、特に乳がん(乳房のがん)については、女性特有のがんであるにもかかわらず、男女計でも4位(女性では1位)となっています。女性にとってはそれだけ身近ながんと言えます。
乳がんにかかる率(罹患率)は増え続けており、30年程前に比べると3倍近い数値となっています。これは食生活の欧米化など、環境の変化も大きな要因となっており、今後も乳がんの罹患率は高まっていくと予想されます。
乳がんを原因とする死亡率の伸びも緩やかな増加傾向ですが、乳がんで死亡する人の数は乳がんにかかる人の数の3分の1以下となっており、女性の乳がんは全てのがんの中では生存率が高いがんと言えます。
『大腸(結腸・直腸)がん』、『胃がん』、『肺がん』など、(性別にかかわらない)代表的ながんの罹患率は、年齢の上昇とともに右肩上がりに推移します。
40代・50代以降の上昇傾向はとても顕著で、年齢が上がるほどがんの罹患リスクが高まることがグラフからも見て取れます。
これに対して、女性特有のがんの中でも代表的な『乳がん』や『子宮がん』の罹患率は、まったく異なる推移見せています。
乳がんの罹患率は30代から増加し始め、50代前後にピークを迎え、その後は次第に減少します。
子宮がんの罹患率は、20代後半から40代前後まで増加した後横ばいになり、50代後半を境にやや減少します。また、近年は、若年層で増加の傾向があります。
一般的にがんは高齢になるほどかかりやすい病気と言えますが、女性のかかりやすいがん第1位の『乳がん』が30代、第4位の『子宮がん』が20代後半から罹患率が上がっていくことを考えると、がんに対する準備は、それ以前(20代前半など)から検討をされることをお勧めします。
がん保険の中には、女性限定の女性向けがん保険があります。
一般のがん保険は、女性特有のがんを含めたがん全般を保障しており※、『子宮がん』、『乳がん』、『卵巣がん』などの女性特有のがんになった場合でも、一般のがん保険で給付金を受取ることができます。
それでは女性向けのがん保険とは一体どんな保険で、どんな特徴があるのでしょうか?
女性向けのがん保険は、大きく分けると2つにタイプに分類することができます。
一般のがん保険に特約を付加して、女性特有のがんを手厚く保障しています。
メリット:がん全般に備えられる、女性特有のがんへの保障が充実
デメリット :(一般のがん保険に比べて)保険料はやや高め
女性特有のがんのみを保障しています。
メリット:(保障範囲が限られるので)保険料が安い
デメリット:女性特有のがん以外のがんへの保障がない
女性向けがん保険には、乳房の再建に関わる保障が含まれているものもあります。
代表的な保障を例に保障内容と活用方法をご説明します。
なお、保険会社により給付金の名称や、給付対象、保障内容が異なりますので、内容の違いに注意して検討して下さい。
保障内容 | 活用方法 | |
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女性がん入院給付金 | 女性特有のがんで入院をしたときに受取ることができる※入院一日につき(日額)5,000円~ など ※1回・通算の入院日数は(医療保険と違い)制限なし |
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女性がん手術給付金 | 女性特有のがんで手術を受けたときに受取ることができる ※手術の種類により入院給付金日額の5・20倍など※回数に制限なし |
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女性がん診断給付金 | 女性特有のがんと診断をされたときに受取ることができる ※入院日額の100倍など |
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乳房再建(治療)給付金 | 乳がんになり乳房切除術を受けた後に乳房再建術を受けた時に受取ることができる ※50万円、140万円など所定の金額 |
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